永代供養墓の形式は大きく二つに分けられ、「合祀・合葬式」と「個別墓式」があります。
合祀・合葬式
遺骨をほかの人と一緒にして納める形式です。
納骨室の内壁や外壁に納骨者名を刻字するものや地下に造った納骨室の上の台座に仏像や塔、宗教色をもたないモニュメントなどを設置するものがあります。
個別墓式
従来よりも小さなお墓を建て、遺骨はそこに造られた個別の納骨棺に納める形式です。
ただし、個別に祀られる期間が決まっており、それを過ぎると遺骨は合祀墓に移されてほかの人と一緒に祀られることがほとんどですが、供養はもちろん続けられます。
無縁墓にならないために
お墓は承継者がいなくなると、だれも管理や供養をする人がいないため、管理や雑草が茂るなどして墓所が荒れてしまいます。そういったお墓は「無縁墓」といい、墓地・霊園によっては承継者がいない場合、建墓を拒否されることがあります。法的には血の繋がりがなくてもお墓の承継は可能ですが、実際には頼みづらいものです。
永代供養墓は、少子高齢化社会の中で死に対して安心を得るための合理的なシステムといえます。
しかし、自らの供養を他人に任せてしまうことに不安があることも確かですから、選択には充分な事前調査が必要です。