四十九日忌法要や年忌法要、年賀欠礼など、葬儀のあとにもさまざまな場面で挨拶をすることになります。 具体的な例をご紹介しながら、説明していきます。
忌明けの挨拶状
ここで葬儀・告別式のお礼を述べ、香典返しを添えるのもよいでしょう。その場合は、文面に品物を贈った旨を入れます。 文中では、句読点の「、」や「。」は用いません。
例: 謹啓 父○○儀の死去に際しましては格別のご芳志にあずかり ありがたく御礼申し上げます 本日 △△△△(戒名) の四十九日忌にあたり近親者のみにて法要を営みました つきましては 供養のしるしまでに心ばかりの品をお届けいたします なにとぞお納めください 略儀ながら 書中にてご挨拶申し上げます 敬白
四十九日忌法要の挨拶
具体的な例文をご紹介します。
本日は父・○○の四十九日忌法要においで下さり、ありがとうございました。 葬儀の折には大変お世話になり、深く感謝しております。 この度は、お陰様で滞りなく満中陰を勤めることができましたこと、重ねて御礼申し上げます。 本日はささやかではございますが、会食の席をご用意いたしましたので、ごゆっくりとお召し上がりください。 本日は、お忙しい中、誠にありがとうございました。
年賀欠礼状
喪中の間に新年を迎えると年賀欠礼状を出すことになります。ですから、新仏が出た場合は必ず年賀を欠礼することになります。
年賀欠礼状は遺族が故人と同居していたかどうか、先方が故人を知っているかどうかなどを考慮して決めます。その意味から、仕事関係には喪中に関係なく年賀状を出します。
欠礼の挨拶は、相手が年賀状を書き始める前に届くようにするため、遅くとも十一月上旬までに出します。このとき、死亡を知らせていない人にも出すことがありますから、誰が亡くなったかをきちんと明記しましょう。
寒中見舞い
年賀欠礼状を受け取って初めて死亡を知ったときに出します。不幸を知らなかった非礼を詫びる文面がよいでしょう。
また、喪中を知らない人から年賀状が送られてきた場合も、返信は寒中見舞いとなります。このとき、喪中につき欠礼した旨を記すようにします。