お墓には、年忌法要など宗教的な儀式がつきものです。
そうしたことを望まない人もいるでしょうが、それならなおさら「お墓を買ったあと、宗教はどうなるのか」はとても重要となります。
霊園を探す際に、よく目にする「宗旨・宗派不問」「宗派不問」についてご説明します。
宗旨・宗派不問
どんな宗教であってもよいもので、公営墓地と多くの民営霊園に当てはまります。
この霊園で法要を営む際、仏教の場合は建墓者の宗派の住職を手配してくれるか、霊園の経営主体である寺院の宗派の形式で行うことになります。
宗派不問
在来仏教の宗派であればよいのもので、一部の寺院墓地と民営霊園にみられます。
この場合、宗派を替える必要も檀家になる必要もありませんが、法要は経営主体の寺院の指定方式にのっとって行われることになります。
もちろん建墓者の宗派の住職を手配するなどの対応をしてくれるところも存在します。チラシなどの法要についての記載が詳しく載ってはいないこともあって分かりにくいタイプですから、充分に確認するようにしましょう。
檀家について
その他にも、過去の宗派は不問だが、要入檀家という場合もあります。寺院墓地に多いタイプです。
墓所購入前の宗旨・宗派は問いませんが、購入後はその墓地を経営する寺院の檀家になることが条件となっています。
永代使用料や管理費のほか、入壇料が必要となることもあります。
また、檀家ですからお寺の行事に参加したり、寄付を納めたりしなければならない場合がほとんどです。
帰依している宗派だからというだけでなく、布教活動などの方針に賛同できるような寺院を選ぶことが大切です。