彫刻する文字
お墓に彫刻する文字には、「○○家之墓」や「○○家代々之墓」という類が多くみられます。
また、故人やその家族が帰依している宗教や宗派に関する言葉を刻む場合もあります。
ですが、実は彫刻文字には特にこうでなければならないという決まりはなく、最近では好きな言葉など、「自分らしさ」を刻む人も増えています。
それにともない、書体の選択も広がりました。
とはいえ、やはり多いのは「楷書体」で、ほかに「行書体」「草書体」「隷書体」「ゴシック体」などが見られます。
文字原稿
彫刻の際に文字原稿が必要となりますが、これは書家が書く場合とデジタルで出力する場合があります。
また、自分で書いた文字を原稿とする人もいるようです。どのようにするにせよ、原稿ができあがったら確認作業をします。それがすんだら彫刻に入るので、間違いがないかをよく確認しましょう。
彫刻した文字は長く残ります。言葉についても書体についても、よく検討して決めることが大切です。
「自分らしさ」を刻む例
- 一字の言葉
- 夢・空・和・愛・心・絆・楽・眠・憩・道
- 2字以上の言葉
- 自然・夢想・喜悦・一期一会・偕老同穴・やすらぎ・ありがとう
- 一つの句になった言葉
- 「やすらかにこおに眠る」「花こぼれてなほ薫る」
このほか、故人などの俳句や短歌・詩などを刻む例も見られます。