通夜祭
神道では通夜を通夜祭といい、神社ではなく自宅や斎場で行います。これは神道が死を穢れ(けがれ)としているためです。穢れとは、死が汚れたものという意味ではなく、本来あるべき気が枯れてしまった状態をいいます。
遷霊祭
通夜祭に引き続いて「遷霊祭」を行います。「みたまうつし」ともいい、仏式の位牌にあたる零璽(れいじ)に死者の魂を移すための儀式です。
こうした式を執り行う神官を斎主、進行役を斎員と呼びます。
通夜ぶるまい
通夜ぶるまいは、基本的には仏式と同様です。魚や酒類を出しても差し支えはありません。
この通夜ぶるまいには訪れた人全員を誘いますが、遠慮する人を無理に引き留めないようにします。
また、参列する側は一口でも箸をつけるのが礼儀ですが、大声で騒いだりお酒を飲みすぎたりしないようにしましょう。
葬儀と告別式
葬儀と告別式は、もともとは別々に営まれていましたが、今では一緒に営むことが多いです。
その場合は一般弔問客も葬儀から訪れます。
葬儀とは、故人の成仏と冥福を祈って僧侶が引導を渡す儀式です。出席者も遺族と親族が中心となります。
それに対して告別式は、友人・知人など故人と縁のあった一般の人々が最後のお別れをする儀式です。