お墓の形式
お墓を建てるにしても、こういうお墓がいいという希望はあるもの。
それはお墓の種類だけでなく、形式にもいえることです。
お墓の形式は、「家族墓」「永代供養墓」「個人墓」「夫婦墓」「両家墓」「共同墓」の大きく六つに分けられます。
建墓というとどうしても画一的にかんがえがちですが、近年の家族形態の変化や生活様式の多様化などにより、従来型にとらわれないお墓づくりが行われるようになっています。
- 家族墓
- 家族を祀り、子孫へと受け継がれていくお墓です。現在もっとも多くみられる形式で、墓石には主に「○○家之墓」「先祖代々之墓」などと刻まれます。
その形式から、家族の絆や先祖、子孫への想いがより強く表現されたお墓といえるでしょう。 - 永代供養墓
- 承継者のいない人などを祀るお墓で、管理・供養は寺院や霊園が行います。
ほとんどの場合が見ず知らずの人たちと一緒に祀られることになっているため、旅行や趣味の会などで生前に縁を結んでおくところもみられます。 - 個人墓
- 個人を祀るお墓です。本人以外の人が入ることがないためか、故人の功績や趣味などを表した個性的なお墓を建てることが多いようです。
- 夫婦墓
- 夫婦で祀られるお墓です。子供がいなかったり、独立したりしてお墓を継ぐ人がいない場合に選ばれることが多いようです。個人墓と同様に、個性的なお墓にする人もいます。
- 両家墓
- 子供が結婚した家同士、あるいは兄弟や姉妹の家同士など、二つの家を一つのお墓に祀る形式です。継承者がいない家同士で建立する例が多く、墓石には両家の姓が刻まれます。
- 共同墓
- 友人や信仰を共にする人々を祀るお墓です。家族や夫婦といった血のつながりを超えた、これまでとは異なる形式がにわかに注目を集めています。